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Music
APSが明大内に星の数ほどある他の音楽サーク
ルと違う点はなんでしょうか。主なポイントは二つあります。
まず一つは練習そして発表できるジャンルが非常に広く多様であるということです。ポップス、ロック、クラシック、ジャズ、フォーク、カントリー、ワールドミュージック、レゲエ、ヒップホップ、ファンク、フュージョン、ソウル、R&B、ブルース、演歌、ヒーリング、アカペラと数え上げただけできりがありません。
そしてどのジャンルのどのミュージシャンのどの曲をカバーしようとも、また自作の曲であろうとも全くの自由だということです。
しかもどのような楽器を使い、どのような編成で表現するかも全くの自由というわけです。
しかし以上のようにきわめて自由度の高いAPSの音楽において
一つだけ確固たる制約が存在します。
それが次に述べる二つ目の大きなポイントであり特徴なのです。
それはサークル内における音楽の練習発表の内容はすべてアコースティックに限定されるということです。このアコースティックの範囲内でという制約こそがAPSの音楽性を決定づける最大の特徴なのです。
アコースティック(最近ではアンプラグドとも言う)とは電気的な機器、装置を使わずに、楽器本来の音の響きによって演奏することを言います。要するにエレキギター、エレキベース、電子ピアノ、シンセサイザーなど、電気を使って音を出す楽器を使用せずに、アコースティックギターやウッドベースや生ピアノなどを
使って演奏するということです。
しかし、ボーカルの声や楽器の音をマイクで拾ってアンプで大きな音に増幅したり、音のバランスをミキサーで調整したりしないと現代のコンサートやライブにおける演奏(特に
バンドなど)は成り立ちません。
そういうわけで実際問題電気を使わずというのは不可能ですが、基本的にAPSでは
生の響きに近い演奏をするという事が求められるわけです。
とは言え、近年のAPSでは必ずしもエレキが禁止というわけではなくなってきていて、
エレキギターやエレキベース、シンセサイザーなどを使用した演奏がみられる機会も増えています。
しかしあくまで建前はアコースティックですから、電子音に頼りすぎないようにしていきたいところです。
そのため本来ならエレキギターやエレキベースが使われているロックやポップスの曲を自分たちでアレンジ、編曲して演奏する作業がしばしば行われています。
このようにAPSでは、電子音に頼らずにどうやって厚みのある演奏をするか?を考えて練習をしていきます。この過程が最も他のサークルとは違っているところで、APSの楽しいところです。